第二次朝鮮戦争(アメリカ VS 北朝鮮)が起こると言える理由5選!!

  • 2017.11.07
第二次朝鮮戦争(アメリカ VS 北朝鮮)が起こると言える理由5選!!

戦争自体を望む日本人はほとんどいないと思います。その悲惨さはいろいろな形で学んできていますし、ある方にとっては体験すらしてきています。わたし自身も戦争は反対です。

しかし北朝鮮情勢においてはその戦争がかなり現実味を帯びてきていると感じます。その理由を5つこの記事で取り上げてみたいと思います。

トランプ大統領の一貫した発言

source : nyheder.tv2.dk

北朝鮮への軍事行動を決める最終決定権はアメリカ大統領にあります。そのためトランプ大統領が北朝鮮問題についてどう考えているかはアメリカが軍事行動を取るかとらないかに非常に大きな影響を及ぼします。

以下、そのトランプ大統領の考えが表れている発言を時系列でまとめてみましたが、それらの発言を見ていくとトランプ大統領はかなりの程度北朝鮮への軍事行動を念頭に置いていると感じます。

9月20日の国連演説での発言

https://twitter.com/realDonaldTrump/status/910192375267561472

トランプ大統領が北朝鮮の「完全破壊(totally destroy)」に言及した際、議場からはどよめきが起きました。北朝鮮の国連大使は演説途中で抗議の退席さえしました。

9月24日の自身のTwitterでの発言

北朝鮮の李容浩外相が国連総会の演説で「アメリカ本土に対する弾道ミサイルによる先鋭攻撃」に言及したことを受けて、トランプ大統領はツイッターで「彼がチビのロケットマン(金正恩朝鮮労働党委員長)の考えに同調しているのであれば両者とも遠からず姿を消すことになるだろう。」と発言しました。

10月1日の自身のTwitterでの発言

「ロケットマンへの宥和策は25年間も機能しなかった。なぜそれが今になって機能するというのだ。クリントンも失敗、ブッシュも失敗、オバマも失敗した。私はそうはならない。

10月2日の自身のTwitterでの発言

「ティラーソン米国務長官に、小さなロケットマン(金正恩朝鮮労働党委員長)と交渉しようとするのは時間の無駄だと伝えた。

10月6日のホワイトハウスでの会見

10月6日に軍幹部らを集めてホワイトハウスで会合が開かれましたが、その会合後にメディアを集めた記者会見の場が設けられました。その際にトランプ大統領は「君たち、これが何を示しているかわかるか?嵐の前の静けさかもしれない。」と発言しています。

10月8日の自身のTwitterでの発言

「歴代の大統領や政権は北朝鮮と25年間話し合いをしてきて、合意に達したり、多額の金が支払われたりしたが効果がなかった。合意はインクが乾かないうちに破られ、アメリカの交渉担当者はばかにされてきた。たった1つのことだけが効果があるだろう。

10月22日のFOXニュースのインタビューでの発言

トランプ大統領は10月22日のFOXニュースのインタビューに対して「(北朝鮮の対応に対して)あらゆる準備ができている。と述べました。


以上、トランプ大統領の直近の発言をまとめてみましたが、皆さんはどのように感じられたでしょうか。個人的にはトランプ大統領はかなりの程度北朝鮮との戦争を考えていると感じます。

発言がずっと一貫していることからして、その考えは表面的な考えではなくトランプ大統領自身がもともと持っている根本的な考えだと推測します。

表面的な考えであれば周囲の意見によって変化する可能性は高いですが、根本的な考えとなるとよほどのことがない限り変化は見られないのではないでしょうか。

朝鮮半島に集結する軍事力

source : camcocuba.org

米韓合同軍事演習という名のもとに10月16日アメリカの軍事力が朝鮮半島に集められました。

原子力空母ロナルド・レーガンを中心とする空母打撃群、北朝鮮が嫌うB1戦略爆撃機、巡航ミサイルトマホークを150発あまり搭載可能な原子力潜水艦ミシガンなど、即戦力となる軍事力ばかりです。

さらにその後、アメリカを代表する別の空母「セオドア・ルーズベルト」と「ニミッツ」も朝鮮半島ににらみを利かせるために派遣されています。

たった1つの空母打撃群だけでも小国1つ分の軍事力があると言われていますが、それが3つも朝鮮半島に絡んで展開されているわけです。

その計3隻の空母による共同演習が近く実施されることにもなっています。 (参照:米空母3隻が共同演習 北の牽制と同盟国の日韓両国への防衛決意示す狙い

また、日本国内での動きとしては、現在、岩国の在日米軍基地へ艦載機(戦闘機)の移転が進められていて、移転が完了すれば沖縄嘉手納基地と並んで国内最大の米軍基地となります。岩国と言えば国内にある米軍基地で最も朝鮮半島に近い基地となります。 (参照:在日米海軍 艦載機部隊の岩国移転 17年7月以降に開始

加えてアメリカ以外の国にも動きが見られます。

たとえばイギリスは北朝鮮を脅威と感じている国の一つで、有事の際の軍事力の派遣を検討していて参戦の可能性が高いと報じられています。その際はイギリス海軍最新最大の空母クイーン・エリザベスの派遣が計画されているとのことです。(参照:イギリス軍が対北朝鮮作戦を検討 最新型空母も派遣の予定)

以上、朝鮮半島に集められている軍事力をざっと見てきました。

アメリカとしてはこれら軍事的な圧力を与えることで北朝鮮に核開発放棄を迫る意図があるとしていますが、そのために展開する軍事力としてはあまりにも度が過ぎています。もしそのためであれば空母打撃群1つでも十分なはずです。

こうした軍事力の集結の様を見ているといつでも開戦可能と言わんばかりに感じます。

トランプ政権内の変化

左:マティス国防長官 右:ティラーソン国務長官

source : al-monitor.com

自民党の山本一太参議院議員のブログからとなりますが11月5日に挙げられていた記事内に次のような文面がありました。

 トランプ政権の対北朝鮮政策に関しては、マクマスター大統領補佐官と金正恩委員長の排除という選択肢に言及しているポンペオCIA長官が強硬派、トランプ大統領との不仲が噂されるティラーソン国務長官とマティス国防長官が外交重視派という大まかな構図があった。

 が、ここに来て、このバランスに変化が生じている。ティラーソン長官の発言も微妙にニュアンスが変わった。マティス長官も、10月末にソウルで行われた米韓定例安保協議で、「脅威の抑制が難しければ、軍事的な選択肢を検討する」と言い切った。

source : 山本一太の「気分はいつも直滑降」

いくらトランプ大統領に決定権があると言っても、政権を運営する仲間が北朝鮮への軍事行動に反対していればなかなか軍事行動の決定は下せません。逆に政権内の仲間が支持してくれるのであれば一気に軍事行動へと傾く可能性も秘めています。

山本議員のブログによればその政権内の空気が強硬派寄りに傾いてきているという内容になっています。

そうなってきている要因の一つに挙げられるのは「時間」です。

これまでは北朝鮮がアメリカにとって現実的な脅威となることはありませんでした。大陸間弾道ミサイルの開発も不十分・それに搭載する核爆弾の開発も不十分だったからです。だからこそアメリカとしても時間をかけた対話政策が可能だったわけです。

しかしここにきて開発スピードが急加速し、それらの開発が最終段階に入り完成まであとわずかと迫ってきてしまいました。アメリカにとって北朝鮮が現実の脅威となってきているわけです。

そうなるとアメリカとしても「とにかく対話をしていこう。」と悠長なことを言っていられなくなります。極論「今回限定的な軍事行動を取って最小被害で抑えるか」「今回も対話で後手後手に回って後々アメリカや世界を核の脅威にさらすか」という2択を迫られることになるわけです。

このようなひっ迫した状況になりつつあることが、外交重視派の人たちの考えに影響を与えていることは間違いないと言えます。

アメリカによる関係各国(中国・ロシア・日本)への地ならし

source : bloomberg.co.jp

トランプ大統領は現在アジア歴訪ということで日本・韓国・中国を訪問していますが、この会談が北朝鮮への軍事力行使の地ならしとみる専門家が多数います。

例えば経済学者の高橋洋一さんのこちらの記事(トランプのアジア歴訪は、北朝鮮への「最後通牒」だと判断すべき理由)などがそうです。

この記事では今回のトランプ大統領のアジア歴訪を北朝鮮版「ヤルタ会談」と表現していました。軍事行動を起こして現在の金正恩体制を崩壊させた後の北朝鮮をどのようにするかについて話し合っているというわけです。

ヤルタ会談とは?

1945年2月4日から11日にかけて行われたアメリカ・イギリス・ソビエトによる首脳会談。第二次世界大戦が終盤に入る中、ドイツおよび中部・東部ヨーロッパにおける米ソの利害を調整することで大戦後の国際レジームを規定した。

それを裏付けるかのような発言が11月6日に行われた日米首脳会談後の共同記者会見で安倍首相の口から出ました。

安倍首相は次のように述べています。

「すべての選択肢がテーブルの上にあるというトランプ大統領の立場を一貫して支持。」「北朝鮮の最新の情勢を分析し、今後とるべき方策で完全に見解の一致をみた。」

この発言から「日本はアメリカが軍事行動を取る場合もそれを支持すること、その軍事行動後のアメリカの方策においても完全に同意している」と読み取ることも可能です。

アメリカが韓国や中国とはここまで突っ込んだ話をすることはさすがにないと思いますが、それでも状況次第で軍事行動を起こす予定であることを伝えたり、その場合の事前了承を交渉しながら勝ち取っていくと見られます。

また、今回のトランプ大統領のアジア歴訪にはAPECへの参加も含まれていて、そのAPECにはロシアのプーチン大統領も参加します。その際に米ロ首脳会談も行われる予定で、トランプ大統領としてはその機会にロシアとも綿密な打ち合わせをするのではないでしょうか。

このようにアメリカが北朝鮮へ軍事行動を起こす時に備えての地ならしが今まさに進行している状況となっています。

北朝鮮の硬化的な態度

source : eluniversal.com

以上ここまで4つの理由を取り上げてきましたが、それらの理由があっても北朝鮮が態度を変えて核開発を放棄さえすれば第2次朝鮮戦争は勃発しません。

が、当の北朝鮮には核開発を放棄する気は毛頭ありません。その頑なな態度が逆に軍事衝突を引き寄せる要因となっています。

以下、北朝鮮の最近の態度を表している文言をまとめてみます。

11月4日に国営朝鮮中央通信が配信した論評内での文言

「アメリカは我々がが国際的な制裁に屈服して核兵器を放棄するだろうとのばかげた考えを捨てるべき。」「われわれとの非核化交渉を夢見るのはやめた方がいい」「わが国を自衛する核という宝刀は、米国が我々に対する敵対的な政策を廃止しない限り、ますます鋭いものになっていくだろう。」

11月7日に朝鮮労働党新聞が発表した論説内での文言

「わが共和国に対する米国とその追従勢力による敵対行為と侵略策動が続く限り、地球上に不義と悪意のもとである帝国主義が残っている限り、われわれは正義の核の宝剣をさらに強く打つ。」


以上、簡単に2例だけ取り上げましたが、北朝鮮ではこのような非核化を断固拒否する調子の論説をこれまでもずっと出し続けています。ここまでくるともう後には引けないといった状態になっています。

北朝鮮が態度を変える可能性はまずないとみて間違いないと思います。

まとめ

以上【第二次朝鮮戦争(アメリカ VS 北朝鮮)が起こると言える理由5選!!】というタイトルで以下の5つの理由を取りあげてみました。

  • トランプ大統領の発言
  • 朝鮮半島に集結するアメリカの軍事力
  • トランプ政権内の空気の変化
  • 関係各国への地ならし(トランプ大統領によるアジア歴訪)
  • 北朝鮮の頑なな態度

あらためてこれらの理由を考えると、個人的にはやはり、アメリカは北朝鮮との軍事衝突をかなりの程度視野に入れていると考えざるを得なくなってしまいます。

以下の関連記事でも取り上げていますが、その時期は早ければ11月中旬以降、遅くとも来年初め辺りではないかと見ます。

時の経過とともにいよいよ目が離せなくなってくる北朝鮮情勢。今後もしっかりとウォッチしていきたいと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました!