アメリカ VS 北朝鮮 ‼︎ 軍事衝突の際のシナリオがこれだ‼︎

  • 2017.09.14
アメリカ VS 北朝鮮 ‼︎ 軍事衝突の際のシナリオがこれだ‼︎

「北朝鮮は間違いなく敗北するが、朝鮮半島の大半が壊滅する」

チェタン・ペダッダ退役陸軍大尉(在韓米軍で対北朝鮮軍事演習シナリオ策定に携わった人物)がアメリカ外交専門誌「フォーリン・ポリシー」(電子版)に上記のように寄稿し、具体的にどのような展開が予想されるのか、そのシナリオを伝えていました。


米朝軍事衝突の際の予想シナリオの概要

北朝鮮が強力な経済制裁を課せられていよいよ身動きが取れなくなり、金正恩体制の維持が困難と判断した時に、金正恩が次のような行動を取るだろうとされています。

北朝鮮軍は弾薬や食糧不足などから戦闘能力は「数日間」しか持続せず、一気に決着をつけようと、最初の数時間で南北非武装地帯周辺や在韓米軍駐屯地、日本の海空防衛施設にミサイルで集中攻撃をかけてくるとみられる。

北朝鮮は約2500~3千立方トンのサリンやVXガスなどの化学兵器、炭疽(たんそ)菌などの生物兵器を保有し、これらをミサイルに搭載して米韓の空軍基地や補給ルートに撃ち込み、米韓の作戦遂行や兵力の移動能力の減衰を図る可能性が高い。

同時に北朝鮮のサイバー部隊121局が米韓の銀行や韓国の送電施設にサイバー攻撃を展開。停電や通信遮断による社会混乱への対処で米韓軍や警察が人員を割かれる状況となる。

Source:zakzak

これに対し、アメリカ軍がどう動くかについては次のように説明していました。

在韓米軍は初日で数百~数千人が犠牲になるが反撃。米軍は日本や豪州、米本土から増援部隊を数日以内に送り込む一方、航空機や巡航ミサイルで非武装地帯周辺の砲兵部隊や北朝鮮全土の空海軍基地を攻撃。数時間後、北朝鮮の陸海空軍は事実上壊滅する。

Source:zakzak

その後の流れは以下のようになるとのことでした。

しかし、北朝鮮は沖合の潜水艦から特殊部隊を韓国沿岸に上陸させ、非武装地帯に掘られた地下トンネルを通じて部隊を韓国領内に侵入させる。トンネルは1時間に8千人を移動させることが可能とされる。

韓国潜伏の北朝鮮工作員が韓国政府要人暗殺やサボタージュなどのゲリラ戦術も展開。最後は米韓軍に撃退され金正恩体制も崩壊するが、死者は数十万人に達することが確実視される。

Source:zakzak

ここまでをまとめてみると…

北朝鮮による超短期間の攻撃で開戦。ミサイル・科学兵器・生物兵器を総動員し、韓国や米軍基地を攻撃。それを受けてアメリカ軍が戦闘機や巡航ミサイルなどの兵器で反撃。北朝鮮は最後の悪あがきで韓国内で潜伏工作員による反撃をするも、アメリカ軍に鎮圧されて金正恩体制の崩壊。・・・という流れになるだろうとのこと。

また、このシナリオは北朝鮮が核ミサイルを使用しなかった場合で、もし使用する事になれば被害は桁違いに増大するだろうとの事でした。

Source:zakzak

さて、ここからは上記の情報で個人的に気になったことをいくつかを取り上げてみたいと思います。

北朝鮮の科学兵器(サリン)が日本に打たれたらどうなるの?

北朝鮮が保有する科学兵器の一つにサリンがあります。「サリン」という単語はオウム真理教の地下鉄サリン事件で嫌という程聞かされたので、北朝鮮がこの科学兵器を使用する可能性があると聞くとどうしても不安になりますよね。もし北朝鮮が日本の米軍基地や大都市などにサリンを搭載したミサイルを撃ち込んできた場合どうなってしまうのでしょうか?ということで、調べてみました。

被害は出るが小規模にとどまる

当然被害は出ます。しかし、大きな被害にはなりません。サリンによる殺傷能力を最大化させるためには、できるだけ低い位置で、できるだけ広範囲に、できるだけ濃度を均一にして拡散させなければなりません。

ところがミサイルでサリンを撃ち込むとなるとそうした条件をクリアすることが極めて困難になります。

ミサイル爆破のタイミングを間違えて地上着弾前に散布させてしまうと、風や上昇気流に流されて被害を与えること自体ができません。また、地上着弾で散布に成功したとしても、所詮、狭い範囲で高濃度にしか散布出来ません。仮に弾頭弾ミサイルで50Kgのサリンをばらまかれたとしても、最大で40㎥程度の範囲でしか致死的な影響を与えることはできないとする専門家の方もいます。そう考えるとかなり限定的ですよね。

※ 余談ですが、サリンは水で分解する性質を持っています。ミサイル着弾地域が雨だった場合、目標地点に着弾させても水に流されて消えてしまうだけということになります。

また、万が一、住んでいる地域の近くにサリンがミサイルで打ち込まれたとしてもうろたえなくて大丈夫です。窓をきちんと締め、空調設備を止めて、家の中でじっとしていれば、やり過ごすことが可能ということです。

このように、影響範囲が極めて限定的なため、被害も限定的になります。

北朝鮮が科学兵器サリンを日本に撃つ可能性は極めて低い

以上、見てもらった内容はもちろん北朝鮮側も理解していますから、費用対効果の悪いサリンを搭載したミサイルを日本に撃つということ自体、確率的にかなり低くなります。

それに、科学兵器を使用したということが世界の知るところとなれば、北朝鮮的にはその後が取り返しのつかないことになります。各国からの制裁は極めて厳しくなるでしょうし、北朝鮮と裏で仲良くしている国であっても、金正恩体制から別の指導者を立てて移行させたほうがいいとの思惑も強まるでしょう。

そんな風に考えていくと尚更、北朝鮮がサリンが打ち込んでくる事はないと言えそうです。

非武装地帯にある1時間8000人移動可能なトンネルとは?

引用した予想シナリオの中に「非武装地帯に掘られた地下トンネルを通じて部隊を韓国領内に侵入させる。トンネルは1時間に8千人を移動させることが可能とされる。」とあります。

「1時間に8000人?!」どんな巨大なトンネルなのか気になって調べてみました。

南侵トンネルについて

いろいろ調べていると、そのトンネルは「南侵トンネル」と呼ばれている事がわかりました。そこでWikipediaで調べてみると・・・

南侵トンネル(なんしんトンネル)は、朝鮮民主主義人民共和国が軍事境界線を超えて大韓民国側へ掘り進めたトンネル。有事の際に、前線の背後に短時間に兵士や兵器を送り込み、後方撹乱を行う目的で建設されたと推測されている。

Source : Wikipedia

更に調べてみると・・・

1974年11月、最初の南侵トンネルが発見。翌年には2本目が、1978年には3本目が板門店の南4km地点、ソウルからわずか45kmの地点で発見されている。1989年に発見された4本目のトンネルは、大断面のトンネルで、短時間で多数の兵士や車両が送り込める規模であった。万一トンネルが発見された時のために、石炭採掘を装うために、壁には石炭が塗られていた。2000年代に入ってからも、脱北者などからトンネルの掘削情報がもたらされており、軍事境界線付近を中心に頻繁なボーリング調査による探査が行われている。
2014年12月5日、韓国軍は「ボーリング探査の結果、南侵トンネルの兆候は全くない」と発表したが、南侵トンネルを発見したと主張する者は後を絶たない。

Source : Wikipedia

ということで、南侵トンネルというのは、1本のトンネルではなく複数のトンネルの総称であり、そのトンネルの数は発見されているだけでも4本あるという事ですね。

さらに韓国では「南侵トンネルを追求する人々の集い」なる会が存在していて、その会のキム前会長(前安全企画部政策審議官)によれば、「南侵トンネルは20本以上ある。未確認のものを含めればそれ以上。出口も各トンネルごとに多数ある。」「特殊部隊10万人以上を韓国軍服を着せて偽装させて各トンネルに待機させ、合図と同時に各地域の韓国軍部隊を奇襲攻撃させれば、韓国が占領される可能性もある。」ということだそうです。

個人的にはこの南侵トンネルについて調べる前は「トンネルの出口を爆破してしまえばいいだけの話では?」と浅はかな考えをしていましたがとんでもないですね。^_^;

加えて、この南侵トンネル侵攻計画では在韓米軍基地も攻撃対象となっているはずで、アメリカ軍人を捕虜にするための訓練もされているはずだということです。

北朝鮮のミサイル挑発が続く日本では「アメリカが軍事力にものを言わせて北朝鮮を攻撃すればいい!」と言う人たちもいますが、そんな簡単な話ではないという事ですね。

まとめ

今回取り上げた点以外にもいろいろ気になった部分はあります。「戦争難民の受け入れはどうなるのか?」「韓国の首都ソウルが攻撃を受けやすい国境付近に設置されたのはなぜか?」などなど。機会があれば追記で取り上げようかと思います。

さておき、この記事を書いている最中でも、依然として緊張状態にある北朝鮮情勢。今、米朝軍事衝突が起こっても大問題ですが、北朝鮮を黙認してこのまま核開発を続けさせてしまうのも大問題。こんな状況の中ではありますが、なんとかして解決の糸口を見出して、平和裏に事を進めてほしいなと思います。

最後までお読み頂きありがとうございました!